お知らせ
2020.11.10(火)
「JAXA石田特任担当役が「GEO Individual Excellence Award 2020」を受賞
石田 中 第一宇宙技術部門特任担当役(以下、石田特任担当役)が、地球観測を通じた国際貢献において顕著な功績をあげた個人を表彰する、
GEO Individual Excellence Award(※)を受賞しました。
(※)地球観測に関する政府間会合(Group on Earth Observations:GEO)<http://earthobseratio.org>は、人工衛星や地上からの観測を統合した複数のシステムから成る包括的な地球観測システムの運用を通じて、より持続可能な社会を実現するための意思決定に貢献することを目的として、持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)及び主要国首脳会議(G8)で設立された国際枠組。GEO Individual Excellence AwardはGEOのミッションの達成に向けた顕著な功績をあげた個人に送られる国際賞です。
本賞は、GEOの選考委員会による厳正な審査が行われ、過去5年間のGEO及び地球観測に関する活動において、リーダーシップや創造性、優れた調整能力等を発揮し、大きな成果を挙げた個人3名に贈られました。
石田特任担当役は、小池俊雄東京大学名誉教授と共に、アジアおよび日本初の受賞者となりました。
石田特任担当役は、2015年にSDGsの達成に向けた進捗状況の把握やモニタリングに地球観測データに活用することを目指すGEOイニシアチブ
「Earth Observations for the SDGs: EO4SDG」を共同議長(リード)として立ち上げ、推進してきた実績が認められました。特に、統計データと地球観測データを統合した付加価値の高いデータ構築を目指して、地球観測コミュニティと各国の統計コミュニティとの橋渡しを行うとともに、国連の委員会において宇宙機関の専門家として多くの助言を行い、地球観測データをSDG指標の試算に用いるなど計画策定に貢献した活動が高く評価されました。また、地球観測衛星を運用・利用する世界の宇宙機関が参画する枠組みである「地球観測衛星委員会(CEOS)」を長年にわたり中心的に推進するなど、継続的に政策決定に貢献してきた功績が受賞理由として挙げられています。
JAXAは、30年以上にわたる長期の地球観測衛星の開発運用を通じて蓄積してきたデータや知見を活かし、日本や世界中の国が抱える環境問題や社会問題の解決にこれからも取り組んでまいります。
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