超低高度衛星技術試験機「SLATS」は、平成29年度の打ち上げを目指して、様々な試験を実施しています。
平成29年4月11日に「分離衝撃試験」を、4月25日から5月12日にかけては「振動試験」を行い、どちらの試験も無事に終了しました。
「SLATS」は、気候変動観測衛星「GCOM-C」とともにH-IIAロケットによって打ち上げられる予定です。人工衛星の試験では、ロケット打ち上げの際の振動や分離時の衝撃により衛星システムに問題が起きないかを、今回のような分離衝撃試験や振動試験を実施して確認します。
左の写真は、「SLATS」がロケットから分離するまで格納されるSLATS搭載アダプタの下部と共に映っています。ロケットの打ち上げ時には、この上にSLATS搭載アダプタの上部がかぶさり、その上に「GCOM-C」が取り付けられます。
右の写真は、振動試験に使う振動台と呼ばれるテーブルに「SLATS」が設置されている様子です。
「SLATS」は引き続き、今年度の打ち上げに向けて熱真空試験・最終電気試験・推進系試験などを実施していきます。
それぞれの試験の様子は動画でも見ることができます。