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ALOS-4メンバー紹介

衛星通信エンジニア

かとう ちはや
加藤 智隼

現在担当されているお仕事を教えてください。

衛星-地上局間の通信系を担当しています。
遠く離れた衛星を地上からコントロールすること、衛星の状態を地上に知らせることが通信系の役割で、衛星にとって生命線です。 衛星がどんな状態でも通信できるよう、常に様々な場面を想定しながら開発や運用計画を進めています。
また観測した大容量データを素早く正確に地上に届けることも、通信系の大事な役割です。 最先端の技術を駆使して世界トップクラスのデータ伝送速度を実現しています。新たな地上局を使用するため、衛星-地上局間のインターフェース調整や適合性試験を綿密に行いながら開発を進めています。

ALOS-4にかける想い

ALOS-4にはKa帯(26GHz帯)を利用した衛星-地上局間の伝送システム(KaDT)が搭載されており、ALOS-2の4倍となる高速通信を実現しています。 私は入社以来、一貫してKaDTの研究開発に取り組んでいました。KaDTが軌道上で用いられるのはALOS-4が初めてです。これまで研究開発に取り組んできた先輩方の想いものせて、ミッションを成功に導きます!

宇宙開発を志したきっかけは何ですか?

子どもの頃から星を見ることが好きで、地元の小さなプラネタリウムに通っていました。 大学では工学部(電気系)に進学しましたが、運良く天文向けの機器を開発する研究室を見つけ、そこに飛びつきました。 研究の中で機器開発の面白さに触れたことから、エンジニアとして宇宙に携わりたいという気持ちが強くなり、JAXAを志望しました。

今後の夢を教えてください。

「プラネテス」という漫画があります。この作品の舞台は2075年で、地球と月の間を旅客機が行き交うなど、宇宙が特別な場所ではない世界が描かれています。 私の夢は、2075年にこんな世界が実現することです。そのために身に着けた宇宙開発技術を多くの人達に伝え、 宇宙開発の裾野を広げたいと思っています。

宇宙開発をしていなかったら、今何をしていると思いますか?

料理人になっていたと思います。実家が飲食店で、子どもの頃から食べることが大好きでした!昔は親に頼りきりでしたが、大人になってから料理に目覚めました。最近の土日はほぼ料理漬けで、血は争えないな、と実感しています…

私のアイテム

柔道
大学まで続けていました。大学前半は柔道の練習の記憶しかありません…(笑) JAXAでも柔道部に入り、大会にも出場しました!子どもが産まれてからはほとんど練習に行けておらず…体がたるんできたので、近々復帰を検討中です。