現在担当されているお仕事を教えてください。

ALOS-4衛星本体ではなく、衛星が観測したデータを皆さんに使ってもらうための様々なこと（ALOS-4衛星がどの地域をどのくらい観測したらいいのかの調整、 衛星から届いたデータを使いやすい形にして提供するためのシステムの開発やその設置場所の整備、データを配布するためのルール作り、 ミッションを知ってもらうための紹介、などなど）の取りまとめをしています。 地球観測衛星は「データを使ってもらってなんぼ」なので、初めてのプロジェクトチーム業務で右往左往しつつ、ミッション達成のために日々頑張っています！

ALOS-4にかける想い

私の担当は、「衛星プロジェクト」というと皆さんがすぐに思いつく業務とは違う「裏方」的な業務が多いのですが、 ALOS-2関係者が作ってくれた「実利用拡大」の流れをさらに進めていけるように、ALOS(だいち1号)運用等のこれまでの経験を活かして貢献していきたいです。

宇宙開発を志したきっかけは何ですか？

アニメ（宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム）やNASAからの中継を見て、「『乗客』としてではなく、宇宙飛行士として宇宙に行きたい」と思ったのですが、 宇宙飛行士募集要領で裸眼視力が足りないことを知り早々に断念。NASA管制室の映像に憧れて「通信」に興味を持ち、電子工学を専攻しました。 「宇宙電波工学」の研究室配属（くじ引き）を勝ち取って、修論のテーマは科学衛星データ解析でした。

今後の夢を教えてください。

日本のSAR衛星のデータ（もしくはデータから抽出した情報）が、普通に生活の中で使われているようになることです。 日常生活の中で使われるのが当たり前、それがないと支障がでる、というような世界になるといいなと思っています。

宇宙開発をしていなかったら、今何をしていると思いますか?

第2希望は、某楽器メーカでした。
(私のいた大学では、就職活動は大学経由が必須で、宇宙開発事業団（現JAXA）を第1希望にすると、宇宙関連メーカへの希望が出せない仕組みでした。）
楽器を作りながら、外野として宇宙開発を応援していたかも?

私のアイテム

ピアノ
「やりたいことはすぐに始める」に趣旨替えして、旅行関連（2020年に関連資格も取得）、洋裁等も楽しんでいます。 ピアノはブランク後の再開ですが、毎年新曲にチャレンジ！がモットーです。洋裁を始めたきっかけも発表会の時の服を作りたい！でした。