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ALOS-4メンバー紹介

軌道力学エンジニア

さかもと たくし
坂本 拓史

現在担当されているお仕事を教えてください。

ALOS-4の軌道系を担当しています。ALOS-4は地球の同じ地点を定期的に観測できる太陽同期準回帰軌道とよばれる軌道で運用されます。 ロケットから分離された衛星をこのような観測に適した軌道に正確に投入するために、軌道制御計画の検討等を実施しています。
また、SARの観測精度向上のためには、観測を行った瞬間の衛星の位置を正確に推定する「軌道決定」と呼ばれる技術が重要です。より高い軌道決定精度を目指して技術開発・調整を進めています。

ALOS-4にかける想い

ALOS-4にはレーザリフレクタが取り付けられており、レーザ測距により地上局-衛星間の距離を1cm以下の高い精度で測定することができます。 自分が入社以来取り組んできたGNSS精密軌道決定技術の精度検証のためにはレーザ測距が必須のため、JAXA衛星へのリフレクタの搭載は悲願でした。 どのような精度が出るか楽しみ半分不安半分です。

宇宙開発を志したきっかけは何ですか?

子供の頃に宇宙飛行士の毛利衛さんに関する本を読んで、宇宙に行きたいと思ったのがはじまりだったと思います。それから宇宙の広大さに惹かれていき、宇宙開発の道を選んでいました。

今後の夢を教えてください。

誰もが簡単に宇宙に行けるようになってほしいです。大幅に輸送コストを低減できる再使用ロケットや宇宙エレベーターのような技術にも興味があります。 今の仕事とは異なりますが、そんな時代がきてほしいと思っています。

宇宙開発をしていなかったら、今何をしていると思いますか?

機械系のエンジニアになっていると思います。高校の頃から力学が面白いなと思っていて、大学でも勉強しましたが、奥深さを感じるとともに自分の理解の浅さを思い知りました。

私のアイテム

サッカー観戦
海外サッカーを観るのが週末の楽しみの一つです。贔屓にしているチームの勝敗に一喜一憂するのも楽しいですし、何より自分のイメージにないプレーを見れた時の驚きが魅力です。