EarthCARE/CPRプロジェクトメンバーブログ

2024.5.7(現地報告)

3月に引き続き、本日から2日間、我々JAXAプロジェクトメンバは、ドイツ、ダルムシュタット市にあるESOC(欧州宇宙運用センター)で、打上げ・運用に向けたシミュレーションキャンペーン(訓練)に参加しています。
打上げ直後のLEOP(クリティカル運用期間)のうち、JAXAが開発したCPRの主反射鏡(MREF)の展開イベント前後を対象として、実際の時間進行に沿ったシナリオにて運用訓練を行いました。

今回の訓練では、わざと衛星に異常な動作を仕込み、不測の事態を発生させる「コンティンジェンシーケース」を模擬することにより、運用にあたるメンバが適切に異常時の対処ができるようになることを目的としています。
複数の異常が発生し、現場はてんやわんやでしたが、ESAメンバと共に状況を適切に把握し、対策を検討後、処置を施し、無事に正常状態に復旧させることができました。
衛星もCPRもしっかりと作りこんでいますので、実際の運用においては、このような事態にはならないことを祈っておりますが、「備えあれば憂いなし」ということで、事前に地上でできる準備は十分にやりつくしておく、というのが宇宙機開発の基本ルールです。

明日も、今日に引き続き、別のシナリオの運用訓練が行われる予定です。

打上げに向けて一体感を高めるメンバたち

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