EarthCAREでは、システム開発担当として雲レーダ全体のシステム設計・開発・試験を担当してきました。また、システム性能評価も担当しており、打ち上げ後の軌道上運用、軌道上性能評価に向けて準備を進めています。
Every cloud has a silver lining - 長年にわたるESAとの交流の中で知ることになった大好きな英語のことわざです。
2007年のプリプロジェクト時代から、かれこれ足掛け17年このプロジェクトに携わっており、まさに子育て同様の紆余曲折がありました。 一番の想い出は、雲レーダの肝となる高出力送信機の技術課題の解決で、高圧電源の開発では苦難とトラブルシューティングの連続でした。 海外製であったため日本と欧州を行ったり来たりの生活が何年も続き、1人前に育て上げるためには並大抵の努力では済まないことが痛いほど分かりました。 しかし、努力を継続すれば、いつかは報われる日がやってきます。手塩にかけたEarthCARE/CPRは、今ようやく陽の目を見ることになりました。 手元から巣立って行き雲の上で立派に仕事をする姿を見届けるのがとても待ち遠しいです。