品質保証業務を担当しています。 人工衛星は一度打ち上げると、万が一故障してしまった場合に修理することができません。わずかな不具合が、ミッション全体の喪失につながることもあります。 そのようなことが起こらないよう、また、軌道上で目的の機能・性能を完全に発揮できるよう、各分野のプロフェッショナルによってCPRの設計・製造がなされています。 この設計・製造が正しくおこなわれているか、また、そうでなかった場合に正しく修正されたかを、俯瞰的に確認することが私の役割です。
長い年月と多くのメンバーの尽力により、CPRは一点の曇りもなく仕上がりました。軌道上のCPRが、人類にとって貴重なデータを取得することをとても楽しみにしています。 EarthCAREプロジェクトは、100年後、200年後の地球の未来の姿を予想するために重要な役割を担っています。 このプロジェクトが気候変動対策の一助となれば、私がこの世からいなくなった後、孫やひ孫、さらにその先の代へ、地球環境という大きな財産を残すことにつながるので、参加していることを大変誇りに思います。