お知らせ
2021.05.12(水)
令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞について
第一部門職員が、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しました。
詳細は文部科学省のホームページをご参照ください。
※文部科学大臣は、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的として、次のとおり各賞を授賞しています。
・科学技術賞(開発部門、研究部門、科学技術振興部門、技術部門、理解増進部門)
・若手科学者賞
・創意工夫功労者賞
・研究支援賞
科学技術賞 研究部門
準天頂衛星と静止衛星による高精度衛星測位システムの研究
JAXA第一宇宙技術部門 衛星測位システム技術ユニット 技術領域主幹 河野 功
受賞者コメント
本研究は、「日本がGPSを持つのは無理」と言われていた1990年代に我が国の衛星測位システムを可能とするために、準天頂衛星と静止衛星を組合せて最適配置する事で、 最低5機の衛星で日本周辺に測位サービスが可能である事を示した。 さらに、GPSと異なるCSK変調を採用して数kbpsで高精度の軌道時刻情報や測距補正情報を送る等の種々の高精度化手法を考案し、「みちびき」の(GPSを上回る)cm級測位を可能にした。
文部科学大臣表彰という身に余る賞を頂き、「みちびき」関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
科学技術賞 科学技術振興部門
衛星観測による大気浮遊粒子状物質の現業監視技術の振興
JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター 研究開発員 菊池 麻紀
JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター 研究領域主幹 村上 浩
リモート・センシング技術センター 主任研究員 吉田 真由美
東京大学 大気海洋研究所 特任研究員 永尾 隆
代表者コメント:菊池 麻紀
今回こうした受賞をできましたことは私自身大変嬉しく、また励みになると同時に、本研究が黄砂や大気汚染物質など大気浮遊粒子状物質の対策への一助になれば、という思いが改めて強くなりました。 共同受賞者4名の間には、人工衛星による監視手法を通じて社会貢献することへの使命感が研究への推進力となっていたのも事実です。 また、気象庁、気象研究所、九州大学、国立環境研究所、東京大学をはじめとする関係者の皆さまにもとことん議論に付き合っていただき、深くお礼いたします。
科学技術賞 科学技術振興部門
衛星データ融合陸域水循環システム開発と防災利用への貢献
JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター 主任研究開発員/東京大学 生産技術研究所 教授 芳村 圭
JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター 研究開発員 山本 晃輔
JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター 研究領域主幹 可知 美佐子
JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター 研究領域上席 沖 理子
東京大学 生産技術研究所 准教授 山崎 大
代表者コメント:芳村 圭
このたびは、栄誉ある賞を賜り大変光栄に存じます。 受賞に至りましたのは、共同受賞者である山本 晃輔 氏、可知 美佐子 氏、沖 理子氏、及び東京大学生産技術研究所の山崎 大氏はもちろん、 ともに研究活動を重ねて参りましたJAXA内外の関係者の多大なるご支援・ご協力のおかげであり、心より感謝申し上げます。 今回の栄誉を励みに、今後もなお一層の研鑽を重ね、日本及び世界の水循環の理解と水災害の軽減に向け、研究活動に精進して参りたいと存じます。
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