お知らせ
2024.07.22(月)
先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)搭載光衛星間通信機器(光ターミナル(OLLCT))の2軸ジンバル(CPM※)の正常動作を確認しました~宇宙空間における光通信の技術実証に向けて~
「だいち4号」の打上げ後のチェックアウト運用にて、「だいち4号」に搭載された光ターミナル(OLLCT)の2軸ジンバル(CPM※)が正常に動くことを確認しました。CPMの動作が確認できたことは、静止軌道上の光データ中継衛星に搭載された「光衛星間通信システム(LUCAS)」 との間で、レーザ光を用いた光通信の技術実証/運用実証を行うための重要なステップとなります。
OLLCTが光データ中継衛星の方向に向き続けるための可動部分であるCPMは、ロケット打上げ時の振動環境から守るため、衛星本体に固定した状態(ロンチロック状態)で打上げられます。打上げ後、軌道上にてロンチロックの解放を行った後、アジマス軸、エレベーション軸の2軸それぞれについて動作確認を実施しました。
その結果、正常に動作するとともに、地上試験で確認していた静止軌道の光データ中継衛星を示準できる性能を維持していることを確認しました。
引き続き、光データ中継衛星との光通信技術実証に向けてOLLCTの機能確認を実施してまいります。機能確認の様子は適宜、サテナビにてご紹介予定です。
※CPM(Coarse Pointing Mirror):静止軌道にある光データ中継衛星に視野をとりレーザ光を向ける/受け取るために駆動させるミラー内蔵の2軸ジンバルであり、通信確立のために不可欠な構成要素の一つ。
今後のウェブ掲載(サテライトナビゲーター)予定(日本標準時) ※運用状況によって、掲載時期を変更する場合がございます。 7月末『先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)搭載 光衛星間通信機器(光ターミナル(OLLCT))の単体性能確認完了』 |
★LUCAS及びOLLCTの設計・製造はNEC様が担当し、
また、現在実施中のチェックアウト運用の支援もいただいております。
【関連サイト】
光通信システム: 宇宙ソリューション | NEC
https://jpn.nec.com/solution/space/optical/index.html
光衛星間通信システム「LUCAS」が切り開く新たな宇宙利用の可能性: NECの技術 | NEC
https://jpn.nec.com/ad/cosmos/technology/lucas/interview/index.html
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