2013
11.28
11月27日午前2時24分、GPM主衛星は種子島宇宙センター第二衛星試験棟に到着しました。26日夕方に種子島の島間港に到着し、深夜0時から移動開始。熟練の輸送チームの手によって、時速15km程度でゆっくりかつ慎重に運ばれました。
近くで見ると、コンテナには「To: Japan, Love: GSFC」の文字が!
米国を出発して以来、天候による輸送機の遅れ、種子島へ向かう途中の高波による停泊。とても難しい仕事になりました。情熱をもって臨機応変にご対応いただいた、北九州市/北九州空港のみなさま、警察のみなさま、そして輸送チーム(Rock-It Cargo, GENEQ)のみなさま、ありがとうございました。
(GPM/DPRプロ:百束)
2013
11.25
JAXAとNASAが共同開発の人工衛星 GPM主衛星が11月24日(日)12時28分頃にNASAゴダード飛行センターから北九州空港に到着し、貨物船により打上げ場所となる種子島宇宙センターに向かいました。
北九州空港の到着は22日を予定していましたが、給油地のアラスカの悪天候の影響で2日遅れでの到着になりました。
GPM計画はGPM主衛星と8機程度の衛星群(コンステレーション)を組み合わせて、地球全体の雨の様子を高精度・高頻度で観測する国際協力ミッションです。今回、日本に到着したGPM主衛星が打ち上げられることでGPM計画が本格始動し、全地球規模での水資源管理や台風・洪水等の水災害の被害低減、天気予報の精度向上等、私たちの日常生活のあらゆる場面で役立てられます。
また、GPM主衛星に搭載される二周波降水レーダ「DPR」は、雨を三次元で精度よく観測することができる日本が開発した最先端の観測装置です。
GPM主衛星が日本に到着したことについてJAXAの小嶋正弘プロジェクトマネージャは「悪天候の影響で到着が遅れて心配しましたが、本日無事に到着してホッとしています。これからの射場作業をしっかりやって予定通りのロケット打上げに向けて頑張っていきたい。」とコメントしています。また、NASAのArt Azarbarzin(アート・アザバージン)プロジェクトマネージャは「こちらに到着でき、わくわくしております。給油などのためアンカレッジに立ち寄り、長旅となりました。こちらに到着し、種子島で私どもの作業を継続できますことを大変嬉しく思いますと共に、打上成功を楽しみにしております。」と打上げへの期待を新たにしています。
いよいよGPM主衛星はH-UAロケットでの打上げに向けて最終段階に入りました!
種子島でのNASAやJAXAによる衛星作業の様子なども発信していきますので、今後もご期待ください!
(広報担当:菅谷)
The core observatory for the Global Precipitation Measurement (GPM) mission arrived at Kitakyushu Airport in Japan from the NASA Goddard Space Flight Center in the U.S.A. about 12:28 p.m. on Nov. 24 (Sun.) The GPM core observatory was jointly developed by JAXA and NASA. After arrival at the airport, the satellite was then transported to the Tanegashima Space Center by cargo ship for launch by the H-IIA Launch Vehicle. Its arrival here was originally scheduled for the 22nd, but it was delayed for two days due to bad weather in Alaska, where the cargo plane stopped for refueling.
The GPM mission is a joint international project to observe global precipitation conditions quite frequently and accurately by combining the core observatory and a consternation of some eight satellites. The GPM mission will begin on a full scale when the core observatory, which came to Japan today, is launched, and it will become useful in many ways for our daily life including global-scale water resource control, damage mitigation for water-related disasters such as typhoons and floods, and weather forecasting accuracy improvement.
The Dual-frequency Precipitation Radar (DPR) aboard the GPM core observatory developed by JAXA is one of the cutting-edge observation devices developed in Japan. It enables three-dimensional observations of rain with high sensitivity.
Upon arrival of the core observatory, JAXA's GPM/DPR Project Manager Masahiro Kojima commented, “I was worried about the late arrival (of the observatory) due to adverse weather, thus I am very relieved to see it is finally here. We are bracing for launch site operations to be ready for the scheduled launch.”
NASA's Project Manager Art Azarbarzin expressed his reaffirmed expectations for the launch, “I'm very excited to be here. We had a long journey, (as we) had to stop in Anchorage for some refueling. I am very excited to be here, and continue our processing at the Tanegashima (Space Center), and look forward to a successful launch.
The GPM core observatory operation is now in the final preparation phase for launch by H-IIA. Please look on our website for our report of the satellite launch-site preparations by NASA and JAXA at the TNSC.
(written by Sugaya,GPM/DPR Public Affirs Officer)
2013
11.18
2013年11月15日、NASAゴダード宇宙飛行センターでGPM主衛星の機体公開が行われました。
全ての試験を無事に完了し、いよいよ日本に輸送されるということで、今回のプレス公開は米国内でGPM主衛星を見ることができる最後の機会となりました。
まずは、ビジターセンターでGPM計画の意義、GPM主衛星の概要についてのプレゼンテーションが行われました。
説明者は、右からゲイル・ジャクソン博士(NASA)、アート・アザバージン(NASA:GPMプロジェクトマネージャ)、キャンダス・カーライル(NASA:GPMサブマネージャ)、小嶋正弘(JAXA:GPM/DPRプロジェクトマネージャ)。
会場には50名を超えるプレスやソーシャルメディアの方々が集まり、和やかながらも真剣な雰囲気。米国内での、GPM計画に対する期待感が窺えます。
その後、GPM主衛星をプレスに公開。後方で少し小さく見えますが、太陽電池パドルを展開すると、6.5m x 5m x 12mという大型サイズ。
GPM主衛星をバックに拍手する両プロマネ。
これからGPM主衛星は日本に輸送されます。舞台を日本に移し、いよいよ計画は最終段に入ります。GPM計画の最後の1ピースとなるGPM主衛星、今後も見逃せません。
(GPM/DPRプロ:百束)