私たちに貴重な水を運んでくれる恵みの水。 しかしその一方で、台風や洪水など、雨は時としてその表情を一変させ、私たちの生活を脅かします。 自然災害の約60%は洪水によるものといわれているほどで、雨に関連した災害による被害は大きいのです。
こうした恐ろしい災害の被害を最小限に留めるために、人工衛星が取得したデータを利用した 『洪水警報システム』が大活躍します。 3時間ごとに作成される降水マップを利用すれば、ほぼリアルタイムに地球全体の降雨量を把握できるため、 いまどこで雨が多く降っているかということをすばやく正確に知ることができます。 基準以上の降水が確認された地域に警報を発令すれば、洪水の被害を最小限に留め、 多くの命を救うことができるのです。