だいち2号実物大プロジェクションマッピング
本当の人工衛星の大きさを体感してもらいたい。そんな思いから、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の実物大模型を制作しました。
この実物大「だいち2号」には、プロジェクションマッピングにより、太陽電池パドルが開く様子や、観測画像などの映像が重なり、「だいち2号」の姿と使命をお伝えする3分間のムービーが上映されます。
人工衛星は、太陽電池パドルが折りたたまれた状態でロケットで打ち上げられ、宇宙で展開します。そのため、太陽電池パドルを広げた状態の人工衛星を見ることは、地上ではほとんどかないません。
「だいち2号」は、左右16.5m、高さが3m。この大きさに災害や地球環境など、私たちの暮らしに役立つミッション機器を搭載して、宇宙から地球を見守ってくれる予定です。
2013年6月2日(日)から2013年6月9日(日)まで、名古屋市科学館で行われた「第29回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)国際宇宙展示会」で展示されました。
今後も、打ち上げにむけて、様々な場所でご紹介していく予定です。
【制作の様子】
【参考】
「だいち2号」は、2011年5月に目標寿命の5年を超えた観測を通じ、多くの成果をあげた「だいち」の後継機です。「だいち2号」は、「だいち」のLバンド合成開口レーダ(PALSAR)に対して、より詳細な観測と広域の観測の両立が出来るLバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)になっています。そのため、夜でも、曇りでも、雨でも影響を受けず、詳細に観測できるため、災害監視、森林観測といった幅広い分野で利用され、私たちの暮らしへの貢献が期待されています。