お知らせ
2023.04.24(月)
JAXA-RIKEN海洋解析の公開について
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は理化学研究所(RIKEN)と共同で作成したアンサンブル海洋解析プロダクトLORA(LETKF-based Ocean Research Analysis)について、JAXAひまわりモニタの下の「JAXA-RIKEN海洋解析」のWebページから公開を開始しました。
JAXA-RIKEN海洋解析
LORAは、衛星データと海洋モデルの融合を目指し、理化学研究所が開発する高解像度領域海洋データ同化システム(※)を用いて、JAXAをはじめとする国内外の研究機関が提供する衛星データや現場データを1日ごとという高頻度で同化して作成された海洋解析プロダクトです。LORAの長所は、欠損領域がないこと、特に中緯度域で精度が高いこと、そして解析データの不確実性を定量化していることです。この不確実性は、128個の同等に確からしい解析データ(アンサンブルメンバー)から得られるばらつき(アンサンブルスプレッド)を使って推定しています。LORAには、基本的な海洋物理量のアンサンブル平均・スプレッドに加えて、大気モデルの下部境界条件に使用できるように、海面の全128個のアンサンブルメンバー、また、海洋表層の水温・塩分の時空間変動の定量的な解析ができるように、混合層水温・塩分の収支式の各項が格納されています。
※領域海洋モデル(sbPOM)に局所アンサンブル変換カルマンフィルタ(LETKF)を実装した同化システム(Ohishi et al. 2022a、b、 2023)
期間 | 2015年8月1日~ (今後、1か月程度の遅れで更新予定) |
領域 | 北西太平洋(108°E-180°、12°N-50°N) 海大陸(95°E-136°E、18°S-30°N) |
時間分解能 | 1日 |
空間分解能 | 約10km、鉛直50層(σ座標) |
格納データ | -海面高度、水温、塩分、東西・南北・鉛直速度のアンサンブル平均・アンサンブルスプレッド -海面高度、海面水温、海面塩分、海面東西・南北流の全アンサンブルメンバー -混合層水温・塩分収支式の各項および関連する変数のアンサンブル平均 |
※詳細はユーザガイド参照
また、分野横断型プロダクト提供システム(P-Tree)でアカウントを申請いただくと、アンサンブル海洋解析プロダクトLORAのNetCDFデータのご利用が可能です。
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