人工衛星はどうしてぶつからないの?
地球のまわりには数千個以上もの人工衛星が回っています。人工衛星にはいろいろな種類があって、それぞれの役割によって回る軌道や飛ぶ高さが違います。
例えば、気象衛星などは赤道上空の高度約3万6千kmの「静止軌道」を毎秒3kmの速さで回っています。静止軌道衛星の周期は、地球の自転周期と同じ24時間なので、地上からみると常に静止しているように見えます。地球観測衛星は高度約500~1000kmを飛んでおり、数日で地球全体を観測し、宇宙から撮影した写真やいろいろな情報を衛星データとして地上に送ることで、みなさんの生活に役立っているのです。
このように、人工衛星の軌道はその役割によっても違いますし、いつ、どこを通るかきちんと決められています。決められた軌道からはずれないように、地球から常に監視しているので、ぶつかることはありません。
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