Columnコラム

2014
2.28

GPM主衛星打上げ成功!

2014年2月28日 午前3時37分、
GPM主衛星をH-IIAロケット23号機にて種子島宇宙センターから打ち上げ、15分57秒後にロケットから分離し、予定の軌道へ投入することができました。
現在NASAゴダード宇宙飛行センターの追跡管制室が、GPM主衛星の追跡管制業務を行っています。

衛星は、太陽電池パドルの展開を終了し、GPM主衛星の電力が確保されています。
また、データ中継衛星と通信するためのハイゲイン・アンテナを展開し、衛星の位置・姿勢を測定するためのスター・トラッカーの電源投入を行いました。

打上げは無事に終わりましたが、衛星はこれからが本番です。
DPRの電源オンにむけて、気を引き締めてまいります。

(広報担当:菅谷)

2014
2.27

打上げ当日作業を開始

GPM主衛星を乗せたH-IIA23号機が、大型ロケット組立棟を13:04に出発、
時速約2kmで500m走行し、第1射点に13:26に射点に到着しました。

以降の衛星分離までのカウントダウンステータスにつきましては、
三菱重工の「カウントダウンレポート」でご覧になることができます。

http://h2a.mhi.co.jp/mission/countdown/h2a_f23.html 外部リンク

(広報担当:菅谷)

2014
2.27

打上げに向けた最終確認

2月26日、電気系の点検作業のほか、機体のクローズアウト作業、火工品のアーミング作業が行われました。
また、打上げ前審査会として、ロケットの打上げサービスを担当する三菱重工、
JAXA及びNASAの責任者が集まり、打上げに向けた最終確認を行いました。

(広報担当:菅谷)

2014
2.27

種子島の写真集

打上げに向けて種子島で行われている準備の様子が下記URLから確認できます。
ぜひご覧になってください。

http://www.flickr.com/photos/nasahqphoto/sets/72157641344480584/ 外部リンク

種子島の美しい風景や、記者会見の様子など、
打上げを控えた種子島の雰囲気が伝わってきます。

(広報担当:菅谷)

2014
2.26

作業経過報告

2月25日、ロケットの分離などに使用される火工品の結線作業を行いました。
2段ロケットの姿勢を制御するためのガスジェット装置に燃料が充填されました。

(広報担当:菅谷)

2014
2.25

発射整備作業開始

2月24日、打上げに向けた発射整備作業が始まり、
推進系と電気系の点検作業を行いました。

(広報担当:菅谷)

2014
2.25

ゴダードスペースフライトセンターをご紹介

NASAゴダードスペースフライトセンター(GSFC)は、アメリカ合衆国東海岸メリーランド州グリーンベルト市にあります。

グリーンベルト市はワシントンD.C.の北東約10kmの場所にあり、1937年にNew Deal政策の一環として建設された都市です。その時代の面影が、現在もOld Greenbelt地区に残されています。

Old Greenbeltには、Greenbelt Museumという小さな博物館があります。
この博物館は、当時の建物をそのまま利用しており、内部には当時の家具や生活用品が展示されており、ボランティアの方が説明をしながら案内してくれます。グリーンベルトに行かれる機会がありましたら、ぜひ訪れてみてください。

グリーンベルトの紹介はこれくらいにして、本題の、GSFCのご紹介に移りたいと思います。

GSFCの名前は近代ロケット推進の父であるロバート・ゴダードに由来し、1959年に、NASAで最初の宇宙飛行センターとして設立されたそうです。敷地面積は約5km² でJAXAの筑波宇宙センターの約10倍の広さです。

GSFCでは、主に衛星の開発と運用を行っており、JAXAとNASAの共同ミッションであるTRMMや、JAXAがAMSR-Eを提供したAQUAの運用を行っており、GPM主衛星の運用も、GSFCで行われます。

これらの衛星の運用は、GSFCのビルディング32(写真1)のミッションオペレーションセンター(MOC)(写真2, 3:GPMのMOC)で行われています。
また、打上げと初期運用をサポートする部屋として、Launch Support Control Room(写真4,5)が臨時に設置されており、私たちJAXAの担当はこちらの部屋で、DPRの初期運用を実施します。

現在、打・E繧ーに向けて準備を進めています。
GPM/DPRプロジェクトの古株の古川でした。

(写真1)GSFCのビルディング32

(写真2)ミッションオペレーションセンター(MOC)

(写真3)ミッションオペレーションセンター(MOC)

(写真4)Launch Support Control Room

(写真5)Launch Support Control Room

(GPM/DPRプロ:古川)

2014
2.24

デジタルハリウッドの学生さんとの展示企画報告

2月20日、御茶ノ水ソラシティにあるJAXA東京事務所内の交流スペースで、デジタルハリウッドの学生さんによるGPM/DPRのPRコンテンツの展示を行いました。

GPM/DPRが観測する雨が、大地や海を巡って私たちの日常生活にまでつながっていることを表現してくださったGirls Team。

GPM主衛星の機体に映し出される映像と人の動きと連動させたコンテンツを作ってくださった、Team BAQN。

短い制作期間の中、各チームとも全く違う方法で本当に素敵なコンテンツを制作いただきました。
来場したお客様も、興味津々で見てくださり、GPM/DPRのことを理解していただけたようでした。

デジタルハリウッドのみなさま、誠にありがとうございました。

(広報担当:菅谷)

2014
2.24

朝帰り

GPM/DPRプロジェクトチームの改井です。
ホテルの窓から見た朝焼けです。また米国に滞在しています。

いよいよ打上げが迫ってきました。ドレスリハーサルから帰ってきたら、もう夜が明け始めていました。
ドレスリハーサルとは演劇の言葉で、最後の通し稽古のことです。
本番と同じ衣装を着けるのですね。
私たちには衣装こそありませんが、意味は同じで、打上げ準備から打上げまでの手順をスクリプトに沿って行います。
このスクリプトというのも演劇の言葉で、台本のことですね。

各担当者がそれぞれの役割を、時間の流れとともに果たし、一つの仕事を行うので、確かに演劇に似ています。
あるいは、音楽でいえばオーケストラに似ているでしょうか。

リハーサルでは、わざと予定外の出来事を入れたりしますが、それでも無事打上げまでたどり着きました。
こうした準備こそが本番を成功・ノ導くので、NASAの人たちもいつもの・潟宴bクスした空気を保ちつつ、表情はみんな真剣です。

もっとも、着ているTシャツの背中に「日々是宴会」などという字が書いてあったりしますが。

(GPM/DPRプロ:改井)

2014
2.24

打上げリハーサル

2月22日、23日の2日間で、ロケット打上げに関わる作業者が参加し、打上げまでの手順を確認するリハーサル訓練を行いました。

(広報担当:菅谷)

2014
2.24

最終機能点検

フェアリングの2段ロケット搭載後、2月19日、20日の2日間かけて、最終機能点検を行いました。
最終機能点検では、ロケット機体やGPM主衛星への電源投入やフェアリング・衛星分離システムの点検を行いました。

(広報担当:菅谷)

2014
2.21

釣りで感じる気候変動

GPM/DPRプロジェクトチームの石切(いしきり)です。
品質管理を担当しております。

出身が佐渡ケ島のこともあって、長期休暇が取れるときには実家に帰り、海辺で釣りをするのが趣味です。

最近はルアー(擬似餌)を使った釣りに凝ってますが、狙いは根魚と言われる岩礁地帯に好んで住む寒流系のクロソイ(メバルの仲間)と、暖流系のキジハタ(ハタの仲間)です。
両者とも食べてもおいしいし、掛かった時の引きの強さがなんとも言えません。

ところで、
ここ10年くらいの間に釣果に異変が出てきてます。

寒流系のクロソイがほとんど釣れなくなり、暖流系のキジハタが良く釣れるようになってきました。
他にも昔は釣れなかったシマアジなどの暖流系の魚が釣れるようになってきています。

佐渡付近は対馬暖流と北からのリマン海流(寒流)が交わる好漁場なのですが、
海流の変化か?地球温暖化の影響か?暖かい海になってきているのかも知れません。
身近なところでも、地球の気候変化を感じます。

GPM計画では、地球全体の雨の降り方を継続して観測し続けることで、気候変動の解明にも役立つことが期待されています。
打ち上げ後、観測データがどのように活用されていくのかもぜひご期待ください。

(GPM/DPRプロ:石切)

2014
2.20

打ち上げライブ中継の情報をアップしました

28日の打ち上げ中継についての情報をアップいたしました。
打ち上げ応援サイトにて公開しておりますので、ぜひ当日もこちらから打ち上げの様子をご・翌ノなってください。

http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/1478.html 外部リンク

(広報担当:菅谷)

2014
2.20

GPM主衛星をフェアリングに格納、
H-IIAロケット23号機と結合

2月13日、
衛星フェアリング組立棟(SFA)クリーンルームのクレーンでフェアリングを吊り上げ、GPM主衛星をフェアリングに格納しました。

続いて2月18日、
GPM主衛星を格納したフェアリングは、フェアリング運搬台車で衛星フェアリング組立棟(SFA)から大型ロケット組立棟(VAB)へ移動しました。

フェアリング運搬台車は、約時速3kmで約1.5kmの道のりを30分かけて走行し、大型ロケット組立棟へ9:00頃に到着後、フェアリングは、クレーンで吊り上げられ、2段ロケットの上部に結合されました。

(広報担当:菅谷)

2014
2.18

もう一つのカウントダウンサイト

打上げを目前にして、DPRスペシャルサイトを少しリニューアルしました。
ムービーも増え・スのでぜひご確認ください。

サイトといえば、GPM主衛星の打上げに向けて、JAXAではカウントダウンサイト 外部リンク を公開していますが、

GPM主衛星の打上げ場所となる南種子町のHPでは、
皆様の応援画像を毎日更新して打上げカウントダウンをしてくださっています。
http://www.town.minamitane.kagoshima.jp/ 外部リンク

素敵な取り組みに、関係者一同、大変うれしいです。
改めて、皆様の応援に感謝いたします。

打上げまで、いよいよあと10日となりました。
引き続き、応援よろしくお願いいたします。

(広報担当:菅谷)

2014
2.17

GPMペーパークラフ・g・香Eチてみた!

GPM/DPR打ち上げへの応援メッセージ 外部リンク をお寄せいただきありがとうございます! カウントダウンクロック 外部リンク を見ると打ち上げまであと20日!(2月7日現在)。もうまもなくですね。

そこでファン!ファン!JAXA!編集部では、GPM/DPRをもっと応援しよう! と、NASAのウェブサイトに掲載されているGPM主衛星ペーパークラフトを作ってみることにしました。
ペーパークラフトを作ると、どこにDPRがあるのか、なぜデュアルなのか、一目瞭然です。GPM主衛星のペーパークラフトを作って、衛星の構造や、宇宙から雪や雨を観測するレーダについて一緒に学びましょう!

次の3枚のPDFをダウンロード・印刷し、組み立てます。印刷はカラーで、できれば少し厚い紙の方がよいですね。 作り方の日本語訳は以下をご覧ください。

まず、使う道具を用意します。

はさみ(カッター)
のり(ボンド)
楊枝 1本
ゼムクリップ 大1、小1(同じ大きさのもの2つでも大丈夫!)

1.

各パーツを切り抜こう

各パーツを外周の線にそって切り取ります。
主なパーツは、太陽電池パネル、メインモジュール、DPR、GMI、ハイ・ゲイン・アンテナ、アビオニクス&スタートラッカーです。

2.

点線を山折りにしよう

3.

メインモジュールを作ろう

a.

点線にそって山折りします。

b.

星印で示してあるハイ・ゲイン・アンテナを立てる位置に、楊子のとがった先を刺して、穴を空けておきます。

c.

ペーパークリップをグニャっと広げて、S字型に開きます。

d.

(S字に広げた)クリップの片側半分を、「C」と書かれた位置の裏側に、図のようにのり付けします。
クリップの・cりの片側半分は、紙から突き出させておきます。)
必要に応じてクリップを斜線模様の細片で補強します。
(編集注:クリップはセロハンテープで貼り付けた方がよさそうでした)
太陽電池パネル2用のクリップは、少し下向きに曲げておき、のり付けの時に正しい角度にします。(衛星全体の形状は、上の写真をご覧下さい。)

e.

メインモジュールの側面はまっすぐではないので、形に合わせるようにしてのり付けします。

4.

DPRを作ろう

KaバンドレーダとKuバンドレーダの2つを箱形になるようのり付けします。
のりしろ上の番号はおすすめするのり付けの順番です。

5.

ハイ・ゲイン・アンテナを作ろう

  

黒線に沿って切り込みを入れ、その両端が合うようにして円錐形のフタのように整形します。両端を重ね合わせてのり付けします。
ハイ・ゲイン・アンテナ(高利得アンテナ)を楊子の片端にのり付けします。

6.

GMIを作ろう

GMIユニットについては、“GPM Microwave Imager (GMI)”と書かれた長方形の・pーツを円筒形に丸めて(※1)、端にあるタブにのりを塗って円柱を作ります。さらに、底面にあるのり付けタブにのりを塗り、底を作ります。支柱の上端にあるのり付けタブにのりを塗りGMIアンテナ(※2)を支えます。
※1 GMIのベースを丸めたり、のりが乾くまで、のりしろがはがれてないように押さえたりするために、ペンか鉛筆を使います。
※2 アンテナは、黒線に沿って切り込みを入れ、その両端が合うようにして円錐形のフタのように整形します。両端を重ね合わせてのり付けします。

7.

パーツを合わせて組み立てよう

すべての部品を集め、各部品に書かれたアルファベットの文字同士を合わせて、のり付けします。

8.

太陽電池パネル2を取り付けよう

パネルを半分に折り目をつけ、のり付けする前に、パネル真ん中あたりにあるオレンジ色の点線部分に切り込みを入れます。つまむようにするとハサミでも切り込みをいれやすくなります。
片方(右側)のクリップを少し下に折り曲げ、端を切り込みに刺し、パネルを折ってのり付けします。

9.

太陽電池パネル1を取り付けよう

(青い絵の部分を上側にして)半分に折り、中にのりを塗り、メイン・モジュールに・tけ・スクリップの片方(左側)の出っ張って・「る部分を挟むようにして付けます。

10.

GMIとハイ・ゲイン・アンテナを取り付けよう

ハイ・ゲイン・アンテナを、事前に作っておいた穴に差し込みます。必要に応じて、少量ののりで周りを固めます。
GMIユニットを「D」の位置にあわせてのり付けします。



いかがだっ・スでしょうか。作り方が難しい部分は、NASAのサイトに掲載されている作り方の動画がおすすめです。ぜひご参考ください。

2014
2.13

筑波山神社に打ち上げ祈願

2月7日、GPM/DPRプロジェクトが所属する本部の職員数名で休みを取り、筑波山神社に行ってきました。

GPM主衛星の打ち上げまで、あと15日。
関係者一同、打ち上げ成功を祈っています。

(広報担当:菅谷)

2014
2.7

NASAでリハーサル

小中学校では卒業式の、保育園や幼稚園ではお遊戯会・発表会などに向けた
練習が始まるシーズンに入りましたね。
こういったイベントには予行(リハーサル)がつきものですが、
衛星の打上げにおいても様々なリハーサルをします。

こちらは先週行ったNASAゴダードスペースフライトセンター(GSFC)でのリハーサル風景の一部です。

打上げ場所となる種子島宇宙センター、
打上げ支援や衛星管制を行うNASA/GSFC、
JAXAの情報連絡中枢が集う筑波宇宙センターをつないで
本番さながらのリハーサルを行います。
といっても、衛星そのものは当然打上げられませんが・・・。

卒業式や発表会のリハーサルではトラブルを想定したリハーサルはせず、
いかに上手くできるか、に尽きると思いますが、
私たちはわざとトラブルを発生させ、そこからのリカバリ手順についても訓練します。

いろんな訓練をしていますが、
主要イベントの成功模擬であれ、拍手喝采やガッツポーズはありません。
本番にとってあります。

打上げ時、私はNASA/GSFCにいますが、こういう場面でNASAの人はどういう振る舞いをするのでしょうか?
オーバーリアクションなのかな?楽しみです♪

(ミッション運用担当:仁尾)

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