7月16日の海の日にあたり、長年にわたる衛星AIS等を利用した船舶動静把握手法の研究の結果、各種衛星観測データの実利用を実現し、海上保安庁が行う海洋監視体制の構築に貢献した功績が認められ、海上保安庁長官からJAXA第一宇宙技術部門に長官表彰(感謝状)が贈られました。なお、昨年度の海氷観測(海氷による海難の防止)に関する協力に続き、第一宇宙技術部門は2年連続の海上保安庁長官表彰を受けています。
海上保安庁とJAXAは、これまでSDS-4搭載SPAISE(衛星搭載船舶自動識別システム実験:SPace based AIS Experiment)や「だいち2号」(ALOS-2)搭載SPAISE-2を含め、人工衛星で船舶から発信されるAIS(船舶自動識別装置:Automatic Identification System)信号の受信に関する研究開発を行ってきました。人工衛星のAIS受信は、沿岸AIS局では受信が困難な外洋域の船舶情報を把握することが可能となります。AISに加え、他の衛星観測データの活用技術での協力を含め、海上保安庁が進める海洋監視体制の構築に協力しています。
海上保安業務への貢献のため、これからも海上保安庁との協力を進めてまいります。
【関連リンク】
2017年9月12日「海上保安庁長官表彰について」(海氷観測(海氷による海難の防止))
./news/2017/09/12/290/