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2022.08.19(金)

NASA,ESA,JAXAによる三機関協力に関する共同宣言を発出

米国航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)Earth Observing Dashboardの設立を目指す三機関協力による取り組みを2020年5月より開始し、2021年3月以降はその取り組みの対象範囲を地球環境変化にまで拡大しました。取り組みを開始して3年目となる今年5月には「Earth Observing Dashboard」の全面リニューアルにまで至るなど、共同ダッシュボードの利用が増加していること、また継続的なユーザーからより多くの情報を求められていることを踏まえ、NASA、ESAおよびJAXAは、人間活動に伴い変化する環境を地球規模で把握する3機関共同の取り組みを2024年6月まで継続することとしました。

NASA、ESA、JAXAによる三機関協力に関する共同宣言(和訳)

2020年5月、米国航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)Earth Observing Dashboardの設立を目指し三機関協力による取り組みを開始し、2021年3月以降には、その取り組みの対象範囲を地球環境変化にまで拡大させました。

共同ダッシュボードの利用が増加していること、また継続的なユーザーからより多くの情報を求められていることを踏まえ、NASA、ESAおよびJAXAは、人間活動に伴い変化する環境を地球規模で把握する3機関共同の取り組みを2024年6月まで継続することとしました。この決定により、公共機関、科学者、政策決定者そして世界中の人々が使いやすいリソースとして、地球に対する正確で客観的、かつ包括的な視点を提供するため、三機関のデータセットの解析、および科学的な知識と専門技術により裏付けられたデータ、インディケータ、分析ツール、ストーリーのオープンな共有といった協力が継続されます。

今後の2年間で、COVID-19に関するテーマに加え、「大気」、「農業」、「バイオマス」、「水と海洋」、「雪氷」、「経済」といった共同で定めた対象分野における地球観測衛星データや利用シナリオ(ストーリー)の充実など、共同ダッシュボードのさらなる開発を通じて、社会的インパクトのある三機関の科学的知見を発信するデータ、情報および解析ツールのオープンな提供を推進していきます。強化されたダッシュボード上のオープンに利用可能なデータセットにより実現可能となる地球環境と人間活動の相互作用の分析・理解を務める活動については、今後も社会経済やその他分野の専門家にご協力いただき促進してまいります。さらに、この協力において、三機関により利用可能となるリソースの利用拡大、また社会的インパクトのある地球観測の利用や認知度の向上、そしてオープンサイエンスの実践を促進するため、データサイエンス、トレーニングや教育を含めた関連するコミュニティとの連携強化に挑んでまいります。

最後に、NASA、ESAおよびJAXAは、世界共通課題のビジョンを共有するパートナーである宇宙機関間における国際的な協力に基づき、データや解析ツールをより使いやすくする可能性ことは、地球の自然環境と人間活動の相互作用を理解するために欠かせないツールである地球観測を強化し維持していく上での重要なアプローチの一つであると信じています。

2022年7月26日
NASA Karen M. St. Germain地球科学局長
ESA Simonetta Cheli地球観測局長
JAXA 寺田弘慈 理事/第一宇宙技術部門長

共同宣言文(英語)はこちらから
Joint Declaration on trilateral collaboration by NASA, ESA and JAXA

参考情報
地球観測データを用いたJAXA,NASA,ESA3機関共同解析Webサイト「Earth Observing Dashboard」のリニューアルについて(2022年5月20日)
【プレスリリース】地球観測データを用いたCOVID-19に対する解析Webサイト公開について(2020年6月25日)

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