お知らせ
2023.02.15(水)
フィリピン宇宙庁が災害時における地球観測衛星画像の提供機関としてセンチネルアジアに加盟しました
令和5年1月24日、フィリピン宇宙庁(Philippine Space Agency; PhilSA)が災害時における地球観測衛星画像の提供機関としてセンチネルアジアに加盟しました。
センチネルアジアは、宇宙技術を活用してアジア太平洋地域の災害管理への貢献を目的とする、国際協力プロジェクトです。地球観測衛星画像などの災害関連情報をインターネット上で共有し、自然災害による被害を軽減することを目指しています。アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)の取り組みとして2006 年に発足し、JAXAを中心として活動を開始しました。
PhilSAは、2019年に設立されたフィリピンの宇宙科学および宇宙技術に関する政府機関です。PhilSAからは人工衛星DIWATA-2とNovaSAR-1による、地球観測衛画像の提供が期待されています。
DIWATA-2は、フィリピン大学ディリマン校(University of the Philippines Diliman; UPD)と先端科学技術研究所(Advanced Science and Technology Institute of the Department of Science and Technology; DOST-ASTI)および、東北大学と北海道大学との協力により開発され、2018年10月に種子島宇宙センターから打ち上げられた超小型の地球観測衛星です。
NovaSAR-1は小型のSAR衛星で、フィリピン政府に加え、英国宇宙庁(UK Space Agency; UKSA)やオーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization; CSIRO)、インド宇宙研究機関(Indian Space Research Organisation; ISRO)がミッションパートナーとなっています。
今回のPhilSAの加盟を受け、同国のセンチネルアジア加盟機関数は、解析支援機関や防災機関も含めて累計10機関となり、フィリピン国内におけるセンチネルアジアの更なる活用が期待されます。これからも、JAXAはセンチネルアジアの執行事務局として、コミュニティの協力をさらに深化・活性化させるとともに、加盟機関と共同で、センチネルアジアが被災国での災害管理のツールとして一層定着するよう、取り組んでまいります。
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