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2023.07.14(金)

沖 理子 地球観測研究センター長のNASA Administrators Agency Honor Awardsの日本人初受賞について

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の沖 理子博士(第一宇宙技術部門・地球観測研究センター長)に、「2022年のNASA Administrators Agency Honor Awards」として、「Exceptional Public Service Medal」が授与され、2023年7月11日に在日米国大使館において授賞式が行われました。

「Exceptional Public Service Medal」は、NASAが実施するミッションに対して、優れた業績を収めた個人に贈られるものです。沖 理子博士は、日米の共同ミッションである「TRMM(熱帯降雨観測衛星)」の研究担当を務め、続く「GPM(全球降水観測)計画及び主衛星」を立ち上げ、またTRMM及びGPMの日本側のプログラムサイエンティストとして降水観測に関する研究に携わるなど、長年にわたり日米の衛星による降水観測協力を主導してきました。

TRMM、GPM主衛星に搭載したJAXAの降水レーダは、雨の三次元構造を高精度で観測することができ、世界中の降水状況を準リアルタイムに降水推定する衛星全球降水マップGSMaPの実現につながりました。GSMaPはアジア太平洋など世界各国で活用されています。さらに、NASAが計画している次世代の地球観測ミッションであるAOS(Atmosphere Observing System)への参加を前提とした降水レーダ衛星(PMM)が計画され、その開発を着実に進めるためにJAXAはプロジェクトを発足させるなど、今後も地球観測分野での日米協力を継続的かつ発展的に進めていくことが期待されています。

本賞を受賞するNASA職員や米国関係者向けの授賞式は、2023年4月26日に米国のNASAにおいて行われましたが、沖 理子博士への授与はNASA地球科学部幹部が来日する機会にあわせて、在日米国大使館で特別に授賞式が執り行われました。授賞式では、Raymond F. Greene首席公使の立会いのもと、Karen St. Germain地球科学部長(NASA)から賞状とメダルが渡されました。

沖 理子博士は、この栄誉ある賞を受ける初めての日本人となりました。沖 理子博士は授賞式において、これまで協力してきた日米の研究者、技術者などの名前を挙げ、「この受賞を仲間たちと分かちあいたい。そして、若手研究者に今後活躍してほしい」と述べました。 Greene首席公使は、「日本人の受賞は彼女が初めてだが、これが最後にはならないと確信している」とのコメントを寄せています。
https://twitter.com/usembassytokyo/status/1678977774667677698

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