お知らせ

2023.12.27(水)

久世 暁彦 GOSAT-2プロジェクトマネージャの法と経営学会第二回学術賞の受賞について

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の久世暁彦(第一宇宙技術部門・GOSAT-2プロジェクト)に法と経営学会第二回学術賞が授与されました。この学会は、複合的視点から新しい学知と社会の創生を目指しています。受賞の対象となった論文は「法と経営研究第6号」(信山社)(ISBN9784797237061)に掲載された「経営者のためのESG入門:地球の温室効果ガスは正確に把握できているか」です。オゾンホールは、宇宙からは手前にある成層圏を観測し、モントリオール議定書が制定され、解決に導けた衛星観測のサクセスストーリーであったこと。GOSATで世界に先駆け衛星を打上げたが、二酸化炭素は雲があり山谷もある対流圏にあり、年間僅か0.5%の濃度上昇を地球上どこでもいつでも高精度で観測できるまでに時間がかかったこと。観測されたデータは風に運ばれた後のもので、発生源別に排出量を算出するのは更に難題であること。削減にむけて魅力ある観測データは提供できるのか、GOSATが世界で初めて宇宙からとらえられるようになった植物の光合成時に発する蛍光や、取組み始めた定期航空便を用いた大都市上空の詳細な観測などにも言及しました。法律と経営を専門としている方々の視点に立って、課題とこれからの展望を解説したことが評価されました。

(法と経営学会提供)

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