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2024.11.29(金)
三菱電機鎌倉製作所で準天頂衛星システム
「みちびき」6号機(QZS-6)機体公開が実施されました
準天頂衛星システム「みちびき」6号機(QZS-6)の機体公開が、2024年11月27日(水) 三菱電機鎌倉製作所にて報道機関向けに実施されました。
機体公開では、現在運用している準天頂衛星システム「みちびき」4機体制サービス(2018年~現在)から7機体制に向けた追加の号機となる、「みちびき」6号機(QZS-6)の実機が初めて公開されました。記者説明会では、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム戦略室 三上 建治室長より「みちびき」6号機のミッション概要について説明が行われました。続いて、JAXA高精度測位システムプロジェクトチーム 松本 暁洋プロジェクトマネージャより、JAXAで開発を実施し、追加3機(5号、6号、7号)で新たに搭載される「高精度測位システム」のミッション概要について説明を行いました。続いて三菱電機 防衛・宇宙システム事業本部 鎌倉製作所 宇宙インフラシステム部 柳生 伸二技術統括より「みちびき」6号機の構成及びその開発について説明が行われました。
「みちびき」6号機(QZS-6)について
「みちびき」6号機(QZS-6)は、準天頂衛星初号機後継機、2号機、3号機、4号機の4機体制でサービスが提供されている準天頂衛星システムから7機体制への拡張における追加3機(5号、6号、7号)のうち1機目の測位衛星となります。衛星による測位には4機以上の測位衛星が必要になります。追加3機により、日本上空に常にみちびきの衛星が4機以上滞空するようになるため、みちびき単独での持続測位が可能となります。追加3機では、JAXAが開発し、新たに搭載された高精度測位システムの実証を従来の測位サービスと並行して実施します。高精度測位システムの実現により、より精度の高い測位サービスが提供可能になります。
高精度測位システム(ASNAV)について
高精度測位システムには、従来の機能に加え衛星間測距システム及び衛星―地上間測距システムの機能があります。
衛星間測距システムは、地球方向の距離の測定に加え衛星間の距離の測定を行います。地上の監視局とは異なる方向から衛星までの距離を測ることになり、衛星間方向の測位衛星の位置誤差を小さくすることができます。
衛星―地上間測距システムは、衛星から地上、地上から衛星の双方向に距離を測ることで、衛星と地上側それぞれが持つ時刻誤差に起因する距離誤差を打ち消すことができるため、測位衛星の位置と時刻の推定・予報精度を向上することができます。 高精度測位システムにより、将来の「みちびき」の衛星測位サービス(※)によるユーザ測位精度を、現状の5~10m程度から1mに向上させることを目標とした技術の実証を行います。
※スマートフォンや一般的な受信機で利用できる標準の測位サービスを指す。(センチメータ級測位補強サービス等では専用受信機が必要となる。)
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