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2025.02.26(水)
EORC小原慧一 研究開発員が、
2024年度日本気象学会 松野賞を受賞しました
JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター(EORC)の 小原慧一 研究開発員(兼 名古屋大学博士課程所属)による研究「高周波マイクロ波放射計と雲レーダの複合利用による熱帯対流雲の雲氷量・有効粒径推定」が、2024年度日本気象学会 松野賞を受賞しました。
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本研究は、全球降水観測(GPM)計画主衛星搭載マイクロ波放射計(GMI)、二周波降水レーダ(DPR)と、米国CloudSat衛星塔載雲プロファイリングレーダ(CPR)の同時観測データに基づく成果です。
熱帯の積乱雲中に含まれる氷粒子(雲氷・雪・霰粒子)は地表の激しい降水や上層雲の主な生成源として、地球の水循環・放射収支において重要な役割を担っています。しかし、従来の手法では、積乱雲のような分厚い雲内部の氷粒子の多様な物理特性(氷の量・粒子の数とサイズ・形状とその鉛直分布)を同時に推定することは困難でした。本研究では波長帯の異なるセンサを複合的に活用することで、積乱雲中の氷粒子の多様な物理量を同時推定するアルゴリズムの開発に成功しました。
この成果は、2024年5月29日に打ち上げられた日欧合同ミッションのEarthCARE衛星塔載雲プロファイリングレーダ(CPR)や、2025年度に打上げが予定されているGOSAT-GW衛星塔載の高性能マイクロ波放射計AMSR3への適用が可能であり、これらのデータを用いた雲・降水の発達プロセスのさらなる理解や、気象・気候モデルの改善への貢献を目指しています。
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