「だいち2号」の災害対応の功績が認められ、中央非常通信協議会から表彰を受けました。災害などの非常事態の際に、非常通信の円滑な運用を図ることを目的に設立された中央非常通信協議会は、この分野で顕著な功績があった個人及び団体に対して表彰を行っています。
「だいち2号」は、防災機関などからの要請を受けて緊急観測を行い、災害の兆候や状況把握につながる観測データを速やかに提供しています。
昨年5月の口永良部島(くちのえらぶじま)の火山噴火に対する緊急観測では、発災後、速やかに防災機関に対して火口の変化、降灰、火砕流の状況把握につながる観測画像を提供しました。
また、「だいち2号」は、地殻変動をcmオーダーで検出することができるので、日本全国の火山(箱根山、霧島山など)の詳細な監視を定常的に実施しています。桜島や箱根山で火山活動が活発化した際には、「だいち2号」の観測データを用いた防災機関による解析結果が、気象庁の発表する噴火警戒レベルの判断や自治体の立ち入り規制判断に活用されました。
今回の表彰は、「だいち2号」による観測が実際の防災に携わる方々に役立ったことが評価され、非常に光栄に感じております。
JAXAは、これからも衛星技術により災害対策を支援していきます。
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