ミッションの決定

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安全、安心で豊かな暮らしを実現するために、人工衛星にどんな働きが求められているのかをいろいろな分野の人たちの意見を聞きながら調べて、ひとつひとつの人工衛星の目的（使命・任務）となる「ミッション」を決定します。そして、そのミッションの達成を目的とした人工衛星の開発がスタートします。

人工衛星は「バス系（バス部）」と「ミッション系（ミッション部）」の２つから構成されています。人工衛星の基本的な動作を支えるのに必要なのが「バス系（バス部）」、人工衛星のそれぞれのミッションを遂行するために必要なのが「ミッション系（ミッション部）」です。 人工衛星が観測するさまざまな地球のデータを使っている人/使いたい人に、どんな情報が必要なのかを聞きます。たとえば地球観測衛星の場合は、人工衛星を使って宇宙から、地上のどのようなもの（例えば、地表面の温度なのか、大気の成分なのか等）をどのくらいの精度で観測したいのかといったことを聞いたりします。そういった希望を叶えるための方法として、どのような「ミッション系（ミッション部）」を人工衛星に載せるか等を考えるのです。通信衛星では、どのくらいの速さで何処と何処の通信を繋ぐのかをミッションとして考えます。測位衛星では、いつ、どこの位置をどのくらいの精度で測定するのかをミッションとして考えます。